小学生の時の怖い体験

たまたま クラス替えがどうの~ ってページを見てて思い出した 俺が小学生の時にした怖い体験

あれは、小学校5年か6年の時。 当時は1学級30人だったかな? 班制度で、1班から6班まであった

ある時、班長6人が先生に呼ばれた。 席替えをするから、班長で話し合って班のメンバーを決めろ と、いうような趣旨だったと思う それまで席替えはクジで決めたりしていたが、生徒の自主性の為か はたまた、担任の単なる気分か(当時の担任、人として非常にアレだった) まぁ、細かい経緯は忘れたが、班長で班を決める事になった

自分たちも児童って言ってたかなぁ? 覚えてないので生徒で統一しとく

班長は男3人、女3人。もちろん、俺もその中に含まれていた 班決めの話し合いは、他の生徒の来ない所が良いというわけで、物品庫で行う事になった。 物品庫とは言え、古くなり用済みになったと思われるソファーとテーブルが置いてあった。 普段、堅い木の椅子に座ってる子供にとっちゃ、フカフカのソファーはそれだけで否応無しにテンションが上がる。 他の子が入って来れない場所(カギもかけた)で、好きな子を自由に選んで班を決められるとくりゃ、盛り上がらないわけがない

担任からは、生徒の名前が書いてある、名刺より一回り小さいくらいのカード束をもらった。 普段、シャッフルして問題を解かせる奴を決めたりするのに使ってる、ボール紙にマジックで名前を書いただけのシンプルなものだ。

5人×6班=30人 という事で、都合各班長は自分以外に男女二人づつ選ぶ事になる。 こういう時、女の子は強い。○○君が良いだのなんだの、好きな子でワーワーキャーキャーとおおはしゃぎ。 一方の男連中と言えば、恥ずかしくてとてもじゃないけど女の子なんて選べない さりげなく、好きな子の名前が書いたカードを手元に引き寄せてみたりするのが関の山 その位の年頃だと、女の子の方が大人びてるもんね

とはいえ、好きな子を選んで班が決まれば苦労は無い。 やっぱり嫌われてる子も居るわけで、貧乏くじのなすりつけ合い もちろん、それじゃ決まらないので、そのうち抱き合わせが始まるのは必然というもの 普通のお子さんよりも、若干大人びていたというか、ひねくれていた俺は (うーん、やっぱりこれ生徒にやらせるの不味くないか?) 等と思いつつ、まあそれはそれ、これはこれという事で話をすすめる

ところが、メンバーが決まって来た所で、おかしな事に皆気付いた

「あれ......一人足りない」

30人クラスなので、どの班も5人ずつになるはずだが 1つの班が4人にしかならない、つまりは29人しか居ない

「(担任)がカード無くしたんじゃないの?」 「(担任)だもんね」

小学生に呼び捨てにされる信頼ゼロの担任。 仕方がないので、誰が居ないのか探す事に

「えっと、○○でしょ、××と、△△とー」 「カードあるよ、これ、これ、これ」

てな具合に、クラスの奴の名前を呼んでは、そいつのカードがあるかを探す しかし、全員分のカードがある。

「え、皆あるよ?」 「誰か忘れてるんじゃないの? 今の班の人は?」

てな具合に、何度も確認するけど、やっぱり全員分そろってる 自分(班長)を忘れているという事もない

素数を数えて落ち着くんだ まずは、冷静にカードの枚数を確認 やっぱり29枚しかない、でも全員居るはず

そんな確認作業を何度か繰り返しているうちに、皆、事態の異常さに気付いてきた

「やだ、怖い」 「おかしいよね、おかしいよね」 「誰、誰が居ないの」

女の子達は、パニック状態、一人がパニックになるとそれが伝染する。もう、泣いてんの パニックは男にも伝染して、流石に泣きはしないものの、ガタガタ震えてちびりそう。 確認作業とは言っても、混乱して同じ事を繰り返すだけ

作業し始めた頃は明るかったけれど、気付けば窓からさす光も薄暗い (逢魔ヶ刻か......) と、今なら思うかもしれんが、当時はそんなボキャブラリーは無かったので ただ、薄暗さの不気味さに気持ちの悪い思いが次第に募る 電灯を点ければいいんだけど、電灯のスイッチは入口の扉の横。 そう「秘密にしなきゃ」とカギをかけた扉の横だ 「電気、つけようか」と言ってみても そのカギをかけた扉は、なんだか日常世界と今居る空間を隔絶してしまった様な気がして 怖くて、誰も近寄れない

パニックはどれくらい続いたんだろう、今冷静に思えば、ほんの数分だったんだろうけど 当時は、このままどうにも出来ないんじゃないかと思った位長かった

そんな状況を、打破するかのように事態は動く

「もう一枚落ちてた!」

そう、テーブルの下にカードを1枚落としてたんだ。 今なら、真っ先に疑う所だけど、先入観とは恐ろしいものでその可能性に気がつかなかった 全員のカードあるのに、もう一枚カードが出てきた この状況を変えてくれるかもしれないが、とんでもない恐ろしさがやってくるかもしれない。 一同が注目する中、そこに書いていたのは

一同「......」

一同「ああっ!!!」

そこにあったのは、嫌われてるっちゃ嫌われてるけど、そんな印象が強いわけでもなく 皆忘れてた影の薄い子の名前でした

何度も確認したのに、誰もそいつの名前が出て来なかったってわけ

その後、一同はへなへなと脱力し 無事に班決めも終わったのでした

兎に角、物凄く怖かったっていう記憶が強烈過ぎて、ディテールは違うかもしれないけど こんな事があったのでした、パニックの恐ろしさを身をもって体験したぜ